日本で初めて東京港を横断する伝送路を実現
~弧状推進工法を用いて布設した海底地中管路に
通信用光ファイバーケーブルルートを構築~
日本コムシス株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長 田辺 博、以下 日本コムシス)は、アルテリア・ネットワークス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:阿部 達也、以下:アルテリア)から受注した「東京港横断伝送路工事」において、日本で初めて東京港を横断して結ぶ通信用光ファイバーケーブルルートの構築を実現しましたことをお知らせ致します。
背景
情報通信技術の発展に伴い、通信ネットワークは生活を支えるインフラとして、通話やインターネット接続だけでなく、キャッシュレス決済や防犯・防災、クラウドサービスの利用など、日常の様々な場面で活用されるようになりました。さらには昨今の働き方改革や動画配信等のリッチコンテンツの隆盛、DXやAI、IoTの普及などによる通信量の増大に対応するため、光通信設備の増強は急務となっています。
このような社会的な需要を背景に、芝浦・品川エリアから豊洲・有明エリアに通信設備の整備を計画されたアルテリアの要望に応え、日本コムシスは、弧状推進工法を用いて東京港を横断する管路を布設し、その管路に通信用光ファイバーケーブルを敷設する東京港横断伝送路を、高い技術力を駆使して実現いたしました。
施工内容
(1)管路布設
芝浦・品川エリアと豊洲・有明エリア間を最短ルートで繋ぐための東京港横断部の管路布設は『方向を自由に制御して傾斜孔の推進を可能にしている方位掘』の技術を活用した弧状推進工法(以下、HDD工法※1)により築造いたしました。
本工事の推進距離は国内最長となる約2,000メートルに達する難易度の高い工事となりましたが、短期間、かつ無事故で実現いたしました。
(2)光ファイバーケーブル敷設
光ファイバーケーブルは、HDD工法で構築した管路を使用し、1区間では日本最長距離※2となる、約2,000メートルを敷設いたしました。難易度の高い長距離施工になるため、ケーブル敷設にあたっては、古河電気工業株式会社及び株式会社ジャパンリーコムの協力のもと事前検証を重ね、安定した牽引のために敷設張力をコントロール出来る装置を用い、また、張力や摩擦抵抗を低減させるミリケン・ジャパン製の耐張力・低摩擦ファブリックラップを使用するなど、安全に配慮し、かつ高度な技術力で施工方法を工夫することにより、この長距離敷設を達成いたしました。
- ※1HDD工法(Horizontal Directional Drilling)
- ※2日本コムシス調べ(2024年4月時点)
アルテリア・ネットワークス株式会社 ニュースリリース
2023年12月19日 「アルテリアとアット東京が協定を締結」
代表者 | 代表取締役社長 阿部 達也 |
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所在地 | 東京都港区新橋六丁目9番8号 住友不動産新橋ビル |
創業 | 1997年11月4日 |
URL |
1997年の創業以来、自社保有の光ファイバーによる大容量のバックボーンとアクセスラインを活用し、法人向けに、お客さまのニーズに合わせてオーダーメイドのネットワーク環境を構築するネットワークサービスと、専有型による安定的な高速通信を提供するインターネットサービス、マンション向けに国内シェアNo.1※3のマンションインターネットサービスを展開しています(マンションインターネットサービス提供元:グループ会社 株式会社つなぐネットコミュニケーションズ)。これらのサービスを基盤にし、新たな価値を創出するDXサービスを拡充してまいります。「日経コンピュータ 2023年8月31日号 顧客満足度調査 2023-2024」では「ネットワークサービス部門」において2年連続で1位を受賞しました。
つながる地球に、新しい鼓動を。
持続可能な世界の実現に貢献するため、独自に築き、磨き上げてきたネットワークにより、世界に新たな鼓動を伝えていきます。
- ※3株式会社MM総研「全戸一括型マンションISPシェア調査」(2023年3月末)
以上
お問い合わせ先
本件に関するお問い合わせ先
日本コムシス株式会社 総務部広報室
TEL:03-3448-7190