入社後は、社内の教育体制に従ってキャリアアップを図ります。私の場合は、１年目は社内研修で都内の現場に従事し、２年目は育成期間として徳島の現場を経験。３年目で石巻の現場で施工管理や設計の補佐を担当し、４年目からは一つの工事を任されるメイン担当者になりました。５年目では東京五輪前の無電柱化工事を、６年目では沖縄の現場を、7年目以降は都内の現場へ移り、現在は現場責任者として従事しています。最寄りの電柱や地下の設備からお客様宅内へ光ファイバーや電話線の配線を行い、インターネットや固定電話を使用できるように開通工事を実施。毎日300件程の工事の発注者対応、安全・品質指導、改善活動の業務を担っています。
私が現場のチームを任されるようになったのは、入社６年目の頃。6人ほどのチームで、現場を動かす経験をさせていただきました。その経験を活かし、現在では約20人のチームのリーダーとして、70人程の作業員を抱える現場を動かしています。30代の責任者はまだ少なく、どうしても若く見られるので、周囲とのコミュニケーションをしっかりとりながら社内外の信頼関係を築き、安心していただけるよう努めています。

入社から10年、心に残っているのは徳島と沖縄の現場です。まだ光回線が通っていない地で電柱、ケーブルの工事を一から行い、光回線サービスをスタートさせるプロジェクトに参加しました。そこで、地元の方々から「光回線のおかげで通信状況が良くなって助かる」と嬉しいお言葉をたくさんいただきました。通信事業が人々の暮らしを飛躍的に向上させる現場に携わり、自分たちの仕事に大きな意義を感じました。
また、復興工事や地中化工事という大規模工事では、工事が進むにつれて街並みが美しく変わっていきます。他ではなかなか味わえないこの経験は、想像以上の感動をもたらします。今でもテレビ等で復興後の様子や電柱のない街並みを見ると、当時を思い出し、達成感がよみがえってきます。

日本コムシスには、計画的にキャリアパスを描けるよう、職位や社内ランクごとの業務内容や推奨資格があります。私はこれを参考に、自分が次に目指すポジションで求められる能力を意識しながら現状の仕事をしてきました。例えば、一人で施工を見られる力が必要な立場では、その次の指導できる力まで身につけられるよう努めてきました。将来的に必要な力がわかるため、自己成長の助けになりました。
今後は、これまで身につけた知識を基に、安全管理、品質管理、コスト管理を行い、適切な判断を下せる現場代理人を目指します。今年度にはスキルアップに必要な研修に参加することが決まっているため、周囲の方々の期待に応えられるよう頑張ります。