プロジェクトPROJECT

後藤 剛
社会基盤事業本部 電気通信システム部
技術長補佐 2006年入社

社会システム関連事業

太陽光発電所建設プロジェクト

未来につながる、
エネルギーを。PROJECT INTERVIEW

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GROUND
背景

英知を結集し太陽光発電所建設へ

日々、むしばまれていく地球に、私たち人類は何ができるのだろうか―。
通信、電気、上・下水道など、あらゆる社会インフラを構築してきた日本コムシスは、環境にやさしい社会基盤づくりにもいち早く参入してきた。太陽光発電など新エネルギー設備の施工経験は、実に30年にも及ぶ。これまで企業や学校、公共施設の屋根や遊休地などに数々の太陽光発電システムを構築し、多様な省エネルギーソリューションも提供してきた。環境エネルギー分野において日本コムシスは、企画提案から施工、保守にいたるまですべての工程を担う力を持っているのだ。
そして近年では、長年蓄積してきた太陽光発電設備の施工や環境分野での社会基盤整備にまつわる知見に加え、さまざまなビル建設事業によって培った施工技術なども融合し発展させることで、メガソーラーと呼ばれる大型太陽光発電所の建設事業にも進出している。
現在、建設工事が進められているのが岩手県内陸部。広大なゴルフ場跡地に建設中の岩手県金ケ崎町太陽光発電所だ。総工費数十億円という巨大な太陽光発電所が、ここに誕生しようとしている。プロジェクトを現場代理人としてリードしているのが、社会基盤事業本部 電気通信システム部 後藤剛だ。

MISSION使命

巨大プロジェクトを推進する力

後藤は、発電システムの設計段階からこのプロジェクトに携わってきた。
「設計をスタートしたのが2014年2月。広大な土地に、発電所と発電システムをどう配置するかという図面を描くことが最初の仕事でした。場所はゴルフ場の跡地。そのため一般の遊休地などと比較して、地形の起伏が多いんですね。平らな土地に整備する方法もありますが、今回はコストを抑えるためにもそうした起伏を残したまま建設する方法をとりました。ただ、机上で思い描いた状況と実際の現場の状況とでは、ときおりギャップが生じることも。ですから当初の計画に臨機応変に調整を加える必要がありますし、現場作業員の皆さんとの連携も不可欠でした」。
巨大プロジェクトの推進において後藤が大事にしたのがチームワークだったという。
「工事に関わる者の人数は、多いときで150名にも及びます。たくさんの協力会社さんの力を借りて工事を進めていくわけです。着工当初はお互いに顔も知らない間柄ですから、少し構えてもしまいます。でもそこからコミュニケーションを重ねていくことで、表裏のない会話ができる関係になっていく。そうして信頼関係を築いていくことは、工事進捗を加速させるだけでなく、安全管理の強化にもつながります。ですから全員のベクトルを揃えるのが私の最大の役目かもしれませんね」。
また長い視野でプロジェクトを計画することも重要だと話す。「こうした発電所は一度建設されると、何十年と運用されていきます。この発電所も現時点で20年という運用計画があり、期間はさらに延びることも十分考えられます。だから、“建てばいい”ではなく、メンテナンスのしやすさなど保守・運用面も十分に考えられた発電所を完成させること。それが目標ですね」。

VISIONビジョン

試行錯誤してこそ、より良い仕事になる

完工予定は、2018年6月。発電所が完成すると、20メガワットという大きなエネルギーが東北エリアに届くことになる。プロジェクトを通じ、後藤はこんなことを感じているという。
「どんなプロジェクトにも、どんな仕事にも、成功にいたるまでの過程には小さなものを含めていくつもの試行錯誤や失敗があるはずです。試行錯誤があるからこそ新しい価値が生まれ、失敗を経験するからこそ人も成長できる。今回のプロジェクトでもたくさんの試行錯誤を重ねましたが、その分だけ質の高い発電所を完成できると考えていますし、私自身が学び得たことを後輩たちにも伝えていけたらと思っています。日本コムシスは今後も、環境エネルギー分野で数々のプロジェクトを遂行していくでしょうから。その役に少しでも立てたらうれしいですね」。
最後にはこんな話もしてくれた。
「2011年の原発事故は、日本全体がエネルギーについて今一度考え直す機会になりました。今すぐに世界中の電力を環境エネルギーに変えることはもちろんできませんし、太陽光発電が最善のエネルギーであるかといえば一概にそうとは言い切れません。それぞれのエネルギーに長所があり短所がありますから。ただ、いくつかの選択肢を持っておくことはきっと悪いことではないと思うのです。それだけ未来に託す選択肢を増やせるということですから」。