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被災した街に新たな息吹を~通信インフラで被災地をよみがえらせる

被災した街に新たな息吹を~通信インフラで被災地をよみがえらせる
自然災害が発生しやすい国土といわれている日本。近年も、東日本大震災、熊本地震をはじめ、岩手県や北海道を襲った大きな台風などが各地に甚大な被害をもたらしました。復興途中の被災地もあり、以前の生活を取り戻せていない方々が、いまだにいらっしゃいます。
コムシスグループは、これらの方々の生活を取り戻すべく、被災地に対する復興支援を継続して行っています。
あの東日本大震災から6年が経過しました。被災した街の再建に向けた復興計画が各自治体で策定され、復興工事は現在ピークを迎えています。コムシスグループは、建物や道路などの土台を整える基盤工事および通信網の構築や伝送路の整備などのアクセス工事を担い、新しい街のインフラづくりに尽力しています。

津波により壊滅的な被害をうけた宮城県石巻市。損壊した建物や道路、なぎ倒された電柱、分断された電線、街のライフラインはすべて機能を失いました。これらの元の姿を取り戻すべく、日本コムシス、TOSYS、つうけんは共同で「コムシスJV石巻事務所」を設置し、基盤工事からアクセス工事までを一手に担っています。このような大規模な工事は、大手建設会社と協力して実施するケースが多く、高度な知識と折衝能力が求められます。震災発生から現在まで、資材・人手不足など大きな壁を、復興にかける思いと培ってきた経験・技術力で乗り越え、道路や住宅などの生活基盤再建に貢献しています。

宮城県女川町にも、凄まじい津波は山間の集落にまでおし寄せ、被害をもたらしました。復興計画に基づく道路の拡張、電気・ガス・水道などの新設に伴い、コムシスグループはケーブル・電柱などの通信設備の移転を行っています。人々の生活において必要な通信回線を確実につなぐためには、高度な技術と細心の配慮が必要です。道路整備が完了しなければ移転できないため、工事は部分的に進めるしかありませんが、着実に復興に近づいています。

引き続き、コムシスグループは一日も早い被災地の復興を目指して取り組んでいきます。

日本コムシス・TOSYS・つうけんの
JV拠点「コムシスJV石巻事務所」

被災した一軒一軒を訪問し、電話回線を復旧
「電話は通じますか?」震災発生から1カ月は、津波に流されずにすんだ家屋の一軒一軒を回り、復旧に尽力しました。忘れられないのは、呆然とただ一人座り込むお年寄りの女性を訪ねたときです。大切な人を亡くし、電話どころではなかったのでしょう。かけるべき言葉をのみ込み、それからは残っている家にはすべて回線を引きました。東北と日本のために復旧工事に携われたことは私の誇りです。

NTT事業本部 アクセスシステム部 首都圏アクセス事業部門 担当部長 風間 広司
海に面している宮城県東松島市の野蒜(のびる)地区は、通信設備から線路に至るまで、すべてが津波に飲み込まれてしまった街です。住民の方々が津波に怯えることなく安心して生活できるよう、高台に街ごと移転させる大規模工事が施工されました。日本コムシスは、丘陵地帯を切り拓く造成工事のうち電話工事、高台移転後の電柱の新設工事と通信事業者の局舎移転を担当しました。山を切り崩した土地柄、岩盤地盤の粉砕作業には多大な労力がかかり、泥土岩の急坂における作業は、雨天時には特に安全面で細心の注意が必要でした。通信事業者の局舎の移転という前例のない高度な工事に対しても、日々の現場で蓄積してきた英知を集結し完工しました。

現在、この野蒜地区には、電柱と住宅が立ち並び、新しい街の息づかいが聞こえ始めています。

施工前の野蒜地区の高台


施工後の野蒜地区の高台

現場で鍛えた勘と技術力で局舎移転を完工
高度成長期に多かった通信事業者の局舎移転工事は、この30~40年は保守作業がメインで、誰も経験したことがありません。しかし手探りの状態の中、これまでの現場で鍛えぬいた勘と技術力で、無事完工までこぎつけました。



まだ復興の実感は持てていないのが正直なところです。それでも、私たちが一から街づくりに携われたことは意義があると感じています。復興工事に尽力した若手社員が「自分たちがつくった街だ」と思えるくらい、復興を実感できる日が早く来ることを願っています。

NTT事業本部 アクセスシステム部 アクセス推進部門部長 菊池 文孝
福島第一原子力発電所の事故で、避難指示区域に指定された福島県飯館村。2016年6月に避難指示解除が決定し、おおよそ8カ月後には避難している住民の方々の帰還が可能になりました。通信インフラは、人々が生活する上で欠かすことができない社会基盤の一つです。日本コムシスは、住民の方々が帰還するまでに、通信インフラを整備し、安心して暮らすことができる環境づくりに取り組みました。

工事車両には放射線量計が常備され、人の気配がなく、工事現場付近に除染廃棄物が積み上げられている特殊な状況下での作業となりました。弱電化エリアの解消を目的とする工事であることから、作業中は携帯電話などで連絡を取りにくいことが想定されました。そのため着工準備を入念に行い、協力会社とともに一つ一つの工程を綿密に確認するなど、最小限のコミュニケーションで作業を進められるよう工夫し、予定通り、住民の方々が懐かしい故郷へ帰還することができました。

日本コムシスでは、帰宅困難区域である福島県双葉町における通信事業者の通信設備の更改工事も行っています。 今後も、早く故郷に帰りたいと願う方々が安心して生活できるよう通信インフラを整備し続け、復興に貢献していきます。

タイベックススーツを
着用した作業員

2016年4月、熊本地方で発生した地震は最大震度7を観測し、山間部も含め広範囲にわたり通信が不通になる事態が発生しました。

地震により、高速道路が損壊し、敷設されている光ケーブルの5カ所以上が損傷しました。揺れ続ける高速道路上で、新たに光ケーブル約9kmの敷設を行い、通信を復旧させるのがコムシスグループの使命です。

地震発生直後は、余震が続いており、道路は隆起などで通行止めが多く、社員、協力会社やその家族の安否情報も充分に収集できない状況でした。いわば作業員も被災者の一人であり、不安や家族を心配する気持ちを拭いきれない中で、安全確保を最優先とし、昼夜を問わず復旧作業に努めました。

最も被害の大きかった
益城町木山地区の様子

熊本災害義援金への寄付
日本コムシスでは、全国の社員から寄せられた義援金に、マッチングギフト制度によって会社からも同額を加え、2016年5月に総額5,386,000円の義援金を熊本県に全額寄付しました。熊本県からは義援金に対する御礼状をいただきました。

熊本県知事より御礼状を
いただきました
北海道地方を襲った台風は、岩手県太平洋沖にも上陸し、岩手県岩泉町や久慈市にも甚大な被害をもたらしました。

日本コムシスとTOSYSは、通信事業者からの要請を受け、即座に久慈市周辺に向かい、全国から応援に駆け付けた総勢62名の作業員で、復旧作業にあたりました。至る所で道路が崩壊し、岩がむき出しとなっている現場は、多くの倒木が電柱やケーブルに覆いかぶさり、非常に危険な状態でした。

まず、倒木の伐採から始まり、倒れた電柱の撤去や急斜面での電柱の垂直化、川に降りての建柱作業などを行わなくてはなりません。これらの作業後に、ようやくケーブルをつなぐ作業が可能となりました。

チームが一つになって協力し合うことで、立ち入りが困難で過酷な現場にもかかわらず、およそ1カ月で復旧工事を完了させました。日本コムシスとTOSYSは、この災害復旧支援への功績により、NTT東日本様から感謝状をいただきました。

山奥に向かう作業員

電柱、ケーブルに
覆いかぶさる樹木

NTT東日本様より感謝状を
いただきました